この式を解いて知ったら、そして忘れてほしいの:ピタゴラス

皆様、ご機嫌いかがですかふぁっちです。

今回はアルケーシリーズ個人的一区切り

ピタゴラスの「万物は数」です。

 

ピタゴラスは数学者として有名です。

彼は若いころに世界を旅し、様々な知識を習得しました。

その知識は叡智と言えるもので港に着いた船を見てその船の乗組員が病に侵されている。

やまびこの原理を理解し神の声として利用した。など音楽や医学などあらゆる知識に長け、彼が発見した『三平方の定理』はあまりにも有名です。

さらに彼はスポーツも出来、古代オリンピックにはボクシングで出場しています。

まさに文武両道の彼、そんな彼が万物の根源として考えたのが数です。

万物は数字にその概念を当てはめることができると考えました。

この世にある法則や事象の規則は数字を用いて説明できると考えたからです。

例えば

1は理性

2は女性

3は男性

4は正義

5は結婚    です。

これを見ると理性を持つ女性が男性という式も成り立ちなんだか差別的にも見えます。

ですが時代背景も違いますのでそういったことは今回、不問にするのがよろしいでしょう。

こうしてすべては整数で表すことができると主張した彼が『√』を発見するのですから面白いものです。

【今回のふわっと参考】

毎回哲学に関することを描いた後でなんとなく何かを紹介するふわふわとしたこのコーナー

 

万物のすべてが数で説明できると考えた偉大な数学者でスポーツも万能。

そんな彼のことを書いた今回紹介したいのは映画『白いカラス』です。

 

白いカラス [Blu-ray]

白いカラス [Blu-ray]

 

 

この物語の主人公は黒人差別で大学を追われることとなったアンソニー・ホプキンス演じるコールマン教授です。

その後妻にも先立たれてしまいましたがそれから出会うニコール・キッドマン演じるフォーニアと出会ってから彼らの物語は大きく展開していき、彼はフォーニアにある秘密を打ち明ける…というものです。

主人公であるコールマンはボクシングでも活躍していて若いころは大学にボクシング進学しようとしていたほどです。

ですから文武両道の彼が主人公である『白いカラス』を今回紹介するのです。

さらに両者には後にわかる大きな事実があるという所が似ています。

まず、ピタゴラスはこの世のすべてが整数で出来ていると主張していましたが彼の名前が付けられた『ピタゴラスの定理(三平方の定理)』では√という整数ではない数字が発見されてしまいました。

当時ピタゴラスピタゴラス教団という宗教的な組織で数々の弟子達とともに数学などの研究をしていました。もちろんトップはピタゴラスです。

彼は世界が整数で出来ていると主張していましたがこの定理が発見されてしまったばかりに彼の土台となる哲学が自らの教団の研究によって否定されてしまいました。

このことが一因となって彼の教団は破滅してしまいました。

一方コールマンにも人生の土台が揺らいでしまう秘密が隠されています。

この物語はネタバレをしてはいけない類の映画ですのであまり多くを語ることはできませんが二回目もみたくなるような映画であることは間違いないはずです。

ぜひともこの白いカラスご覧になってみてはいかがでしょうか。

以上、大きな秘密を持つ文武両道な男のお話でした。