混沌な同一体 便利なアレ:アナクシマンドロス
今回はアナクシマンドロスについての文です。
アナクシマンドロスは紀元前610~紀元前546頃の人物でタレスと同じミレトスの出身です。
そしてタレスの弟子でもあります。
アナクシマンドロスも様々なことに長けていました。
現在記録されている著作物を作った
スパルタに置かれたとされる日時計を始めて作った
天球儀を始めて作った
おそらく世界地図であろうものを始めて作ったとされる人物です。
【哲学者として】
そんな彼が哲学者として注目されているのはやはりタレスから始まる万物の起源は何かという議論における発言です。
彼はタレスと同じく「それ」はそこから展開されていくものだと考えていましたが、タレスの万物の起源は水であるとする理論では私たちの住んでいる大地は大きな水=海によって支えられているとしていましたがアナクシマンドロスはその水もまた何かによって支えられているものであるとしたのです。
【無限なるもの】
アナクシマンドロスはこの世界は『無限なるもの』によって支えられているとしました。これは正直、証拠が提示できるようなものではありませんでした。ですのでこの物質は宙に浮いているのだと、そう彼は主張していました。
では、この『無限なるもの』とは一体何か。
それはすべてのものが混沌としている性質のない物質で、一切を支配する不死で不滅の物質です。
マンガやアニメに親しい人なら「NARUTO」のチャクラや「聖闘士星矢」の小宇宙といった何やら便利なモノを想像するといいかもしれません。
当然この理論には性質のないよくわからないものが存在できないだろうという反論がでました。
これに対しアナクシマンドロスはすべてが混沌としている同一体であり万物の根源なので性質のないものであるがそれ故に存在するとしています。
【今回のふわっと参考書】
ここではその時に紹介した考えが何となく伝わりそうなものをふんわり紹介します。
今回は「ワールドトリガー」です。
ワールドトリガーは週刊少年ジャンプで連載されていた漫画で現在はジャンプS.Qで連載されています。
作者は葦原大介先生で過去には「賢い犬リリエンタール」を連載していました。
そして、ワールドトリガーという作品については近世界(ネイバーフッド)と呼ばれる異空間から近界民(ネイバー)と呼ばれる怪物や人物たちが私たちの世界に侵攻してくるのを防衛しながら物語が始まるまでにあった主人公たちにかかわる謎を解き明かす物語です。
さて、なぜ今回この漫画を紹介するのかといえば本作には「トリオン」というものがあります。これは私たちの体から生成されるもので非常に便利なエネルギー源でもあり材質にもなるスーパー物質でこの漫画ではトリオンを使って武器を作るなど、物語の根幹になるものですが
なんと、このトリオンは近世界の星を作る土台になっているのです。
そうです、私は先ほど『無限なるもの』を漫画の便利なモノと表現しましたがまさにこのトリオンもこのトンデモ物質に連なるものでしかも星の土台になるというのですから今回の話で取り上げるにはピッタリなのです。
マンガそのものも読むにつれて段々と引き込まれていく遅効性SFで読む際には是非
葦原先生による細かいネタが満載のコミックス版で読んでいただきたい。そうすればき「たしかなまんぞく」を得られると思います。
以上、漫画の便利なアレが結構好きなふぁっちがお送りいたしました。